長住W邸 大開口の家
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30夫婦による女の子二人への思いが詰まった木造平屋45坪の家です。
当初40年の古い立派な住宅を増築と改装を行う予定でしたが、
敷地の特性や現地調査を行った上での概算見積もりが新築を建てるほどに迫っていたこともあり、新築を建てる計画へ変更した物件です。
当敷地は長住という坂が多い土地の特性が強い敷地でした。
崖条例にかかる高低差ぎりぎりの敷地でしたが、安全上の離隔距離を敷地下部側ととり
そこに南東面の大きく広い庭をとる計画としたところからこの建物のコンセプトが徐々に決まっていきました。
女の子二人と楽しく暮らせる広いリビングが欲しいという要望でした。
人がどのような空間を広いと感じるのか。
単純な畳数ではないと思います。
玄関からリビングのドアを開けた時、ダイニングに座っている時、料理をしながら和室にいる子供たちを見る時。
いろんな状況を考え、視線の向き、視線の先の色味、全体の部屋の高低差等工夫しました。
玄関から入ると広い庭に向かった大きな開口があり、
次にLDKを横長くとったプランでキッチンまでの対角の距離を長めにとり広く感じさせます。
天井がひとつながりな和室を横に設けることにより、大勢の来客があった時や、冷暖房の
を良くするため部屋を閉じるなど用途に合わせた空間の使い方ができます。
(垂れ壁があると同じように横に和室を設けてもここまでの一体となった広い部屋とは感じれません)
また今回のもう一つ重要なコンセプトにつながる床座の生活があります。
ご飯を食べたらすぐ部屋に戻ってしまうだけのダイニングテーブルではなく、
お座敷の掘りごたつのように、ご飯を食べ終わっても寝転がったてくつろいだり、勉強した
りして生活の中心とした場所として空間としました。
このため、一段下げたリビングスペースと掘りごたつのダイニング、キッチンまでの目線が
つながり、どこにいても気配を感じつつ高低差によりゾーンを分け、全体の生活の高さを低く
したことにより天井高2.4Mという一般的な高さでも広く高く感じる空間にしています。
畳とキッチンの幅のライン、天井高まである建具により無駄な枠等も出てこずすっきりとした感覚を感じることができると思います。
施主様ご自身で塗られたデッキと庭なんかBBQにぴったりだと思います。
私もこの家に住みたいなと思う家となりました。
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